健康的な体温「平熱」は何度まで？ - 反面教師は、ここにいる

　風邪なのか、気のせいなのか。

　昔の人々がどのようにして風邪による発熱を区別していたのかは分かりませんが、現代においては体温計という画期的な道具によって瞬時に、かつ正しい体温を測定することが出来ます。脇に挟んだり、耳に突っ込んだり。なんか卑猥な表現ですけど、体温の計測はそうして行うものでしょう。

　ちょっと前の漫画なんかでは、口の中に入れて咥える描写がありましたけど、それもなんか卑猥な表現ですが、当時としては体温の計測はそうして行っていたのでしょう。

体温のお話

　気になる記事がありましたのでご紹介。

　ライフハッカーさんの記事です。

　こちらの記事では、発熱とされていた37.0℃について、それってどうなのと、本当なのかと、まとめられています。その中でも「37.0℃は発熱と言えるのか」という点について言及されています。

　1869年にドイツの医師、カール・ヴァンダーリッヒが2万5000人の患者の体温データを集め分析した結果だったそうです。

　この37℃発熱説は、今から150年ほど前のデータによって導き出されたものだそうです。え、そんな昔のデータが今でも信頼されていたの？と不思議に思います。が、たしかに言われてみれば「発熱とは何℃から」と聞かれれば答えづらいもの。私個人としては平熱が36℃前半のため、ここからなんとなくで「37℃になれば発熱かな」と思っていた次第です。思い込みって怖い。

現代人の平熱

　ということで、じゃあ平熱は何℃なのさ、というお話。

（スタンフォード大学の研究で）

　157年におよぶ約19万人の67万件を超える体温データを調べたという大規模なものです。それによって現代アメリカ人の平均体温は36.4℃前後ということが判明しました。

　1940年代、1971年～74年、2007年～17年の3期間のデータから調べたところ、一定のペースで平均体温が下がり続けているとの結果が出たとのこと。なんと、現代人の平熱は下がり続けているのです。そりゃあこれまで体を使って仕事をしていたのが普通だったところ、自動車が出来て通勤も楽になったし、さらには短時間で効率的に様々なことを行うことが出来るようになりましたからね。体を動かさない、そうして血圧が下がった結果、体温が低下していくわけです。なんという負の連鎖。

　ちなみに日本人の平均は

テルモによると、日本人の平均体温は36.89℃とされています。

　テルモさん。

　検温計とか医療機器のメーカーさんですね。

　それよか日本人の平均体温、高いですねぇ…。あれ、運動不足云々は平熱低下の理由じゃあないのかな。

平熱が下がる原因

　ということで少し調べた結果

　EPARKさんの記事です。

　体温が低くなる原因には、筋肉量の低下、ホルモンバランスの乱れ、ストレスや自律神経の乱れなどが考えられます。

　まぁ、総じて生活の乱れと言いましょうか。きちんと体を動かすことは大事ですよね。振り出しに戻りましたけど。

　また、体温低下による影響として

　体温が低いままだと、免疫力が低下して、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなります。

　とも掲載されていました。だからこそ、体温は大事。

結論、じゃあ発熱は何度から？

　で、一体何℃から発熱という見方になるのだ！というものですけど、先述の通り日本人の平均的な体温は36.89℃ですから、ここから+1.1℃上がった37℃が発熱、というのは平均的な人にはちょっと無理なお話ですよね。

　いえ、それ以前に体温とは人それぞれなわけですから、普段から「平熱」を知っておく必要があります。先に紹介している記事では

　起床時、昼食前（午前10〜12時頃）、夕方（午後4〜6時頃）、就寝前の計4回体温を測り、時間帯ごとの平熱としておぼえておくと、発熱を正しく判断できます。

　と回数の多さに多少のなんだそれ感がありますが、とにかく計測して自分の平熱を知らなければならないようです。まぁ、たしかにここまでやればほぼほぼ完璧な平熱は分かるでしょうけども。それでも日中のうち、毎日定刻に計測するとか、食事の前後も気にしながら計測しておけば、それなりに正確な体温は把握出来るんじゃあないでしょうかね。

　で、その上でテルモさんの記事をちょっと引用しますと