反面教師は、ここにいる

他人の失敗から学ぶ事。それが一番大事。

憲法をご存知無いと?ならば読んでみよう ー日本国憲法 前文ー

導入

 日本国憲法

 私が日本という国に生まれた時には既にあり、学校で学び、そして社会人になりニュースでも幾度も見る、知る機会がありました。しかし、この憲法について詳細に、そして事細かに学ぶ、読む機会というのは、そういえば無かったことに気が付きました。

 象徴天皇戦争放棄、国民の義務…この点がいつも前面に出ていますが、では逆にこれ以外には何もないの?いえいえ、そんなこたぁないのです。

 日本が日本であり続けるための、原点が明記されているのです。

 

 

憲法を読んでみよう

 ということで、ちょっとばかしカッコつけたような冒頭の導入部分をご用意し、これからチマチマと憲法について読んでいきたいと思います。ここはいかんせん、ブログという場所ですので、一度にズバッとまとめて記事にすることはブログとしてどうなのだ、と思ってしまうにもなり、そして私自身のモチベーションが急低下してしまうことこの上ないので、毎週日曜日ころに投稿するようなペースで続けさせて頂きます。

 そんなこんなで、今回は日本国憲法の前文をご紹介したいと思います。

 

※ご注意※

  • 掲載している憲法は、2019年7月23日時点での、電子政府の総合窓口「e-Gov」にて掲載されている内容を引用しております。

  • 記事作成者である私は、どこをどう見ても法律に詳しい人間ではないため、誤った解釈が含まれる恐れがあります。あまり鵜呑みにしないようご留意ください。

 

 

日本国憲法 前文」を読んでみる

 「前文」の全文

 それでは参りましょう。

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 長い!読めない!諦めよう!N!Y!A!NYA!

 ちょっとずつ行きましょうか…。

 

「前文」を少しずつ

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

 まずは1文めから。なんかもう、初っ端すごいこと書かれてますね。今となっては正当なのかどうなのか、1票の格差が叫ばれていますが、その選挙によって選出された代表者を通じて行動することが明記されています。そして肝となるのが「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう(やう)」と「主権が国民に存する」という点。

 前者の戦争云々は今正に憲法改正とか問題になってますけど、違憲になるとかっていうお話になったりしませんかね。まぁそこは上手いことやるのでしょうけども。

 後者の国民主権。てっきり条項内にでも記載されているんだろうな、と思っていたのですが勘違いのようです。むしろ前文というとても素晴らしい箇所に記載されちゃってますから、これはもう誇って良いレベル。というか誇れ。もっと自信持って良し。なんたって主権は国民なのだから。だからこそ代表者選びは慎重にね!

 

 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。 

  権威は国民に由来するッ…!!いやはや、なんか前文だけで興奮してきました。こう…なんと言いましょうか。壮大ですよね。こうして考えると選挙って大事ですね。先日の選挙、うっかり忘れてた私が言っても説得力ないですけど。次回は絶対行きます。

 「これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」というのは、要するに憲法が最大の法典?原則であるという宣言でしょうかね。違憲と判断される法令が無効化されるのは、この辺り所以のものでしょう。

 

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。 

 ふむ、「恒久の平和を念願し」というのはやはり戦争を指しているのでしょうか。続けて読んでいくと、これでもか、と言うほど戦争はダメよとか、二度としないよとか書かれてますね。それだけ第二次世界大戦時の日本という国は相当なものだったのでしょうね。

 「名誉ある地位」としては「戦争放棄」を憲法に記しているということで他国から評価されているのではないでしょうか。いや、確かそういった記事を過去に読んだ気がします。なかなか無いみたいですよ、戦争放棄を訴えている国は。

 そして「平和のうちに生存する権利を有する」というのは、生存権にも絡んでいるのでしょうかね。なんかもう、ここまで読んだだけでも日本という国が表されているような気がします。というか表されているのでしょうね。不足している事柄は多いですし、問題も多いですけど。以外と前文も面白いものですね。

 

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 んー、この辺りはちょっと分からないです。でも他国を無視せず、きちんと主権を維持しながらも対等な関係に立つということが、国の一つの責務であるのだよ、ということでしょうか。たぶん、分かったようで分かってないです、私。

 そして締めの一文。「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」。一体どれほどの国民が前文を読んでいるのか、理解しているのか甚だ疑問に思ってしまいますが、法令とかそういったお硬いものは「知ってて当然、当たり前田のクラッカー」が常ですから、知っている体で書いているのだと思います。というか突っ込むところじゃあないですよね、ここは。申し訳ないッ…。

 とにかく、日本国民は全力挙げて頑張らないといかんのですよ(他人事

 

 

日本国憲法 前文 の感想

 いやはや。語彙が少なくて申し訳ないのですが…壮大でした(二度目)。

 前文と言われているのですから、てっきり導入部分的なアレかと勘ぐっていたのですが、そうではなくむしろ主役級でしたね。この前文を体現するかの如く、各条文が用意されているのでしょう。

 

 ということで、初回である今回は日本国憲法の前文を見ていきました。

 全て暗記など覚える必要はさすがに無いと思うのですが、ニュアンス的に「確かこんな感じ」とか「めちゃくちゃ重要なことテンコモリ」とか、そういった程度には抑えておいたら良いのではないでしょうか。テストには出ないでしょうけど。

 

 

 

 それでは、また次回。

 

 

 

 

 

 

 

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