もはや訳がわからない。トリプルカメラって何なのさ…
昆虫の目はとても細かく、たくさんのレンズがある仕組みだそうです。昔聞いた話なので、真意は分かりません。しかし!私は調べません。だって「昆虫 目」だなんて調べてしまうと、きっとグロテスクよろしくアブノーマルな画像ばかり表示されそうじゃないですか。気になるけれど、そういった諸事情で調べられないことだってあるのです。
お騒がせ(?)ファーウェイ(Huawei)から新たな機種「P30」が新発売
中国事情により日本にまで経済的な煽りが直下している今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は特にないです。あるとすれば、せっかくスマホを買い換えようとしていたのに、このご時世ですからスマホ価格が高騰してしまうのではないか、と不安なことでしょうか。まぁいいや。
そんな中国が有する世界的企業「ファーウェイ」から、最近「P30」が発売されたのです。このPシリーズは性能がかなり良く、また価格も「大丈夫?」と逆に不安になるほど安く設定されています。私は現在でもP9 Liteを使い続けているのですが、以前使用していたArrows(名前合ってるかな…)と比較すると雲泥の差。もちろん発売年等の他要素もありますが、それでも十分に満足し過ぎるものでした。で、このP30にはなんと、「トリプルカメラ」という機能が搭載されているのです。
デュアルカメラ(ダブルカメラ)、トリプルカメラって何?
昨年か一昨年かは忘れましたが、「デュアルレンズ」なる「カメラのレンズが2つある」機種が多く発売されました。素人目からして「人間の目って2つだもんね。そりゃリアリティ求めた画像写すなら、レンズも合理的に2つあれば自然だよね」という解釈になります。あるいは「自撮り用と風景用」でしょうか。いずれもあくまで私の推測ですけども。だからデュアルレンズは許される。
しかし、ここに来て「トリプルレンズ」なる「カメラのレンズが謎に3つある」機種が発売された訳です。なんだよトリプルって。トリプルは某アイスクリームだけで十分だろ。
というわけで、ちょっとばかし調べてみました。
具体的な能力や性能
まずはデュアルカメラから。
カメラ関連の用語は難しいものが多いですね。とりあえず要点としては
(要約した一部内容)
・実際には1レンズしか使わない撮影法に使われる場合がある(広角用、望遠用にし切り替えて片方のみしか使用しない方法)
・2つのレンズを使用し、1つは明度、1つは色の情報を取得し精細な画像を記録する機能
・2つのレンズを使用し、一眼レフのようなボケ味のある画像を記録する機能(疑似ワイドアパーチャー)
いずれも言えることは、それぞれレンズによって取得するデータを変え、それによって単眼カメラよりも精細な画像を記録するという点。そりゃ2つレンズあるのに1つしかレンズ付いていないスマホと同じ程度の写真しか撮れないのであれば、無意味ですものね。
デュアルカメラですらここまで凄そうなのに…トリプルカメラはどうなってるんでしょうね。では調べてみましょ。
色々調べてみたのですが、どうにも2018年にはトリプルカメラ搭載機が発売されていたのですね。なんだ、新しいわけじゃないのか。
P20 Proは4000万画素のカラーカメラ、2000万画素のモノクロカメラ、望遠レンズ搭載カメラを組み合わせることで、撮影画質の向上と(擬似的な)光学3倍ズームを可能にしました。
このP20という機種は2018年に発売されたらしいモデルなのですが、上記のようなカメラスペックとなっています。ここに来て、ようやく分かってきました。要するに、こうして別々なスペックのレンズを複合的に活用することにより、画像の質を向上させるってことなのですね。なので、このモデルだと4000万画素で望遠撮影が可能であると。残りのモノクロカメラはモノクロ撮影時にしか使わないっぽいです。いや推測ですけども。
どうにも希望する記事が見つからなかったので、詳細なものは分かりませんでしたけども、少しずれますが面白い記事がありました。
ASCII STARTUP「増えるスマホのカメラ 二眼・三眼で生まれる価値とは」
:https://ascii.jp/elem/000/001/727/1727004/
(一部省略して引用、抜粋)
被写体から反射した光は、その複数枚のレンズを通して、イメージセンサーに集められます。
イメージセンサーの面積が大きくなると、暗いシーンでも多くの光を取り込んで明るくきれいな写真をとることができます。
高さの制約でイメージセンサーが大きくできないのなら、横に2つ並べて足し合わせてしまおうという考えが複眼化の1つのコンセプトです。完全に同じものを置いて2つ足し合わせるだけでも、2倍の光の量を受けることができ、暗いシーンでもより明るい写真を撮ることができます。
通常のカメラとは異なり、レンズの可動によって焦点距離などを絞ることが難しいスマホ。薄い代物のためレンズを可動する仕組みにすることも難しいようです。このため、一眼レフやデジタルカメラのように撮影性能を向上させるためには、必然的にレンズを増やす方向へと進歩していったそうです。それにより、各レンズ毎に役割を分担させたり、上記引用のように光量を多く取り入れるなどのメリットから、一眼レフやデジタルカメラにも劣らぬ性能となった。これが「謎のトリプルカメラの正体」のようです。
なるほど、「とりあえず増やせば良い」という安易な考えではなく、工夫に工夫を重ね、試行錯誤の上の結果ということですね。当たり前か。
開発者さん、技術者さんに感謝
私達が気付かぬところで、こういった創意工夫がなされていること。目の前にある画期的なものに喰らいつく傾向が今日では当たり前であり当然となってしまった今日この頃ですが、やはりそういった画期的なものには並ならぬ努力や葛藤があるのですね。
今後はこの旨念頭に置き、製作に携わった方々への感謝を忘れず大事に使っていきたいものです。
大事に使い、機器寿命伸ばすと売上下がるでしょうけども。その時はご愛嬌ということでご勘弁を…ッ!