「それ以上でも、以下でもない」の正しい(?)表現
私です。それ以上でも、以下でもないです。
で、思ったんですが、この「それ以上でも以下でもない」という表現はどうなんですかね。だっておかしいじゃないですか。
以上、以下という定義
例えば「0」という数値を基準にして考えてみましょ。
0以上、というのは0を含めそれよりも大きな数値を指します。1だろうが100だろうが0.1だろうが、そして0だろうが、全て以上の定義に含まれるのです。
一方、以下というのは-1、-100、-0.1、0。これら全て以下の定義に含まれるんですよ。ひぇー。何がひぇーだ。
さすれば「以上でも以下でもない」という表現は
ゆえに、以上でも以下でもない、というのは何物も指すものではないのです。どういうこった!あれですか、「私はどんな尺度にも計測出来ない、唯一無二の存在である」という、やや厨ニくさった表現とでも言うべきでしょうか。いやはや、これは脱帽…はしませんけど、やっぱり私の中ではイミフの領域を出ませぬ。
じゃあ正しい表現はなんだろう
0よりも大きい、そして0よりも小さいという表現は何でしょうか。小さい、に着目すれば「未満」という言葉がすんなり出てきます。しかし、大きい、を考えてみると全く思い浮かばないのです。語彙が少ないから仕方ない。あれま、なんでだろ。ちょいと調べてみます。
ばっちり載ってました。
「未満」の対義語・反対語は「超過」。
サイト様曰く、「イラッときた」。うわぁ、これは確かにイラッと来ます。 サイト様の解説を拝見すると更にイラッ★彡が上昇します。全くもってしっくりこない。
しかし、この「超過」が「未満」の対義語です。と辞典に記載されているわけですから、これは信じねばなりますまい。しゃーない。
よって
「以上でも、以下でもない」
は、正しい表現にすると
「超過でも、未満でもない」
というものになります。あーれま、なんか堅苦しくなったようななっていないような。
出典は?
そもそも最初の出典はどこだったんでしょうね。
いつぐらいから存在する日本語かは分からないが、1985年に放送したTVアニメ「機動戦士Ζガンダム」の中で「今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもない」という言葉が確認できることから1985年には既に存在したと思われる。
もしかしたらこれが発生源そのものかも知れない。
んー…ノーコメントで(呆然