反面教師は、ここにいる

他人の失敗から学ぶ事。それが一番大事。

ズルくない、これは工夫なのだ

 困った話がある。

 私が所属している企業は、パソコンやネットに関してかなり疎いのだ。日々の業務連絡は某連絡アプリに依存しており、それはまぁ100歩譲って許されるとしよう(ただし職員により職務専用の携帯を与えられているか、与えられずに個人の携帯を使用しなければならないことは許すまじ。むしろコンプライアンスいずこへ)。だが業務全て紙面&筆記というやり口、これだけは許されぬ。

 

 この状況を打開すべく、誰か一人でも声高らかに「ここにおるぞやり方変えようぞ」と申し出なければならない。

 

 そう、その犠牲が私である。

 

 というのも、前職ではパソコンを業務上重視させ、都度、情報を引き出せるような業務環境へ覆した(良くも悪くも)経験があり、それを履歴書に書いて求人に応募。幸いなことに採用頂くこととなった。

 しかし、このスキルを企業は見落としていたようで、なぜか入社1年が経過しようとしている今日この頃になり「ちょっとパソコンで…」のような相談事が明らかに増えているのである。入社直後は「むむ、なんだこの職場は…いっちょやっちまいましょう!」と一人妄想こじらせながら「ここはああする、あれはこうする」とか色々考えを巡らせていた。だが、もうそろそろ1年ともなれば「まぁ、これが普通よね」と妙な納得感に包まれ、むしろ「今か…」となんともしっくりこない感想を抱いてしまう。

 もちろん、可能なことはパソコンで、データもしっかり保存し皆で見れるような配慮が結びついた影響もあるとは思われる。もしそうであれば、過去よりも「今」を見ている企業なんだな、と納得するところでもあるが、実際はそうでもないという事を思い知らされることもまぁ、無くはなかった。

 

 …ということで、上司から頼まれた仕事を行う。もちろんパソコンで。

 しかし、どうにも手間がかかる仕事だった為、デザインや希望する内容のものをネットで探し出し、うまい具合に使いやすく編集した上でデータをお渡ししようと思う。ネットは非情に便利だ。無料でテンプレートなるものを公開しているサイト様もたくさんある。もちろん利用規約によっては「商用不可」であるものがあるから、そういった規約類はしっかり確認する必要があるし、製作者の権利を侵害してはならない。

 

 いかに容易に、いかに早く行うか。

 ズルくない、これは工夫なのだ。