反面教師は、ここにいる

他人の失敗から学ぶ事。それが一番大事。

エアーコンプレッサーの使い方を誤ってはいけない

 エアーコンプレッサーは手動では出来ないことを平然とやってのけます。私がどんなに全力でネジを回そうと、高級なドライバーを用意しようとも、そしてどんなに全力で体中の空気を吹き木くずを飛ばそうにも、エアーコンプレッサーはグガガガガガと五臓六腑に響く轟音を出しながらも、平然とやってのけるのです。そう、平然と。

 

 そんな人間の全力をあざ笑うかのようなコンプレッサーでも、かわいい一面があるもので、電源を落とし、コンプレッサー内部の圧縮された空気を抜く栓を開けると「ブビュシュー」という無残な排気音と共に、謎の水分まで排出されるのです。この排出はまさに、コンプレッサー自身が奏でる排気音に驚いたのか、はたまた頑張って仕事をして、ようやく定時が来た、眠れるぞ!ふはぁ。と緊張が抜けたかのような、まるで「おもらし」しているかのようなイトオカシ的な一面も垣間見えるのである。変態じゃないです。

 

 

エアーコンプレッサー、便利だけど危ない

 そんな愛らしいコンプレッサーですが、使い方を誤れば人を殺めてしまう恐れもあります。だから不真面目に使用しないこと。

 「エアードリル」というネジを占めたり穴を開けるなどするものや、「エアガン」といった勢いのある風を排出してホコリや木くずなどを飛ばすような、俗に言う「アタッチメント」を装着することで、エアーコンプレッサーが使えます。そのアタッチメントの中には、切断用の「エアーメタルカッター」という、使い方誤ればどう考えても恐ろしすぎるものもあります。よくよく考えると、物騒な機械ですよね。

 

 しかし、本当に物騒なのは、エアーコンプレッサーそのものが有する「空気」であります。

 

 

人は空気で死ぬ

 空気。エアーコンプレッサーの空気を人に当てるとどうなりますか?えぇ、髪の毛が一瞬にしてファサッとなります。と同時に、顔にかけられれば目も開けられません。

 昔、冗談交じりでエアガンを装着した状態で、こちらに向けられ風を当てられたことがありますけど、所詮そんなものです。えぇ。

 

 でも、その空気によって人は「死ぬ」のです。

 

 何によって、そうなってしまうのか。表面的な部分は極端な使い方、当て方をしなければ問題はほとんど無いと思うのですが、これを直接体内にぶちこまれたら。

 

 そう、お尻です。肛門から直接、空気を送られると、どうやら人命にまで及ぶ大変なこととなります。冗談じゃない。

 

 

どうなるのか?

 実際に、そういった事件が過去に何件も起きているようです。

 弁護士ドットコムさんの記事です。

 2018年の事件の被害男性は、高圧の空気の噴出によって直腸が裂傷し、そこから流入した空気が腹部や胸部に流入し、胸腔内に空気が溜まったことなどによって窒息死した。 

  記事で取り上げられているのは最近のものですが、それ以前に起きた事件として引用文の通り、ご説明がなされています。なんとも痛ましい。痛ましいと同時に、許せないですよね。

 

 さらにコンプレッサーの空気はどれほどのものか、という点については

(吐出し空気量が80L/minのコンプレッサーについての解説)

 この製品は、1分間に80リットルの容量の空気を送り込むことが可能で、1分間に大人1人以上の空気を送り込むことになる。

  仮に1秒間空気を出せば、1.3リットルもの空気を瞬時に送ることが出来ます。ちょっと考えてみましょう、自分の体内(しかも下部)から1Lペットボトルがいきなり入ってくる状況。どう思います?間違いなく「無事」では済まない大惨事ですよ。

 

 空気とはそういった意味でも、悪用すれば武器に変わってしまいますので、悪ふざけでの使用はやめましょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 窒息も怖いけど、空気注入されるのも怖いです。

 こういった悪ふざけ、本当にやめましょう。何も得する事ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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