疲れをとる食物。どんな仕組みで疲れが軽減されるのだろう

　ご近所さんから野菜を頂きました。ラディッシュ、というミニトマトほどの大きさの実がなる野菜です。お年を召されている方なのに、どうしてこんなナウで洋風な野菜なぞ栽培しているのだろう…と不思議に思ったので、軽く調べると

　ハツカダイコンとも言うのですね。日本に来たのが明治時代。正直これが昔なのか最近なのかは野菜の歴史を知らない私には分からんのですが、とりあえず原産はヨーロッパ。やっぱり洋の野菜なのでした。

　しかしながら、「ハツカダイコン」と言わず「ラディッシュ」と言いおすそ分けして下さったご近所さん…なんだかオシャレだなぁ…。

疲れをとる食材があるのです

　先日、記事にしたのですが、私の基本的な食生活にはキャベツが含まれています。

　決まりそう、と書きましたがもう確定ですコレ。納豆、白米、キャベツ。これが我が家（独身）の定番メニューでございます。少し質素ですが（特に食費が）、いかんせん納豆もキャベツも栄養素たっくさんな秀才なため、色んな意味で期待してます。色んな意味で。

　で、そのキャベツなんですけども、

　こちらのサイト様でまとめられている「疲労回復効果が期待出来る野菜」に含まれています。実際に二日酔いなどにも効く「キャベジン」もこのキャベツ所以のようですし、疲労回復に役立つ野菜の一つとして君臨されているのです。

食物による疲労回復の仕組み（メカニズム）

　しかし、疲労回復効果がある野菜はあれども、それらがどのようにして効果を発揮しているのかなどは「この栄養素を含むから疲労回復」程度しか説明されていないことが多く見受けられます。この点、ひねくれ者である私は不思議に思い、どんなメカニズムが起こっているのかが非常に気になった次第です。

　ということで、ざっくり調べました。

　大阪市立大学　健康科学イノベーションセンター様の記事です。なんと健康科学をイノベーションしている大学様です。イノベーションが果たしてどういう意味なのか、それは私には分かりませんが、とにかく健康科学をイノベーションされているので、信頼性の高い記事であると私は感じました。だってイノベーションですもの。

　こちらの記事、とてもわかり易く解説されています。今回気になっているメカニズムも全般的に解説なさっており、一見の価値は十分過ぎるほどですので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

　さて、それではメカニズムなど重要な内容をざっくり要約し引用しますと

１）「活性酸素」という細胞やたんぱく質を傷つける物質があります。この活性酸素の発生を抑えたり防ぐこと（抗酸化作用）と共に、代謝を助ける栄養素を摂取することが大事。

２）代謝が出来ず活性酸素が抑えられないと、肥満や老化の原因ともなる。

３）重要な栄養素は７つある。それらを部分的に摂取しても場合によっては効果が薄く、それらはあくまで「栄養素同士が互いに助け合う」ことで本来の働きをすることが出来るため、気をつけること。

４）栄養素７つ以外にも、たんぱく質など体の構成に欠かせない栄養素も摂る必要がある。なぜなら、これらの栄養素を助けることが先の７つの栄養素に含まれており、これが代謝を助けることに繋がるため。

　こんな感じです。活性酸素が諸悪の原因、とでも言うべきでしょうか。

　しかし、この活性酸素について調べてみますと

　大気中には、約20％の酸素が含まれており、生物はこの酸素を利用し生命活動を維持しています。酸素は、外部からの様々な刺激を受け、反応性の高い活性酸素に変化します。

　活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。

　と厚労省のサイトに記載されています。活性酸素は免疫機能でありながら細胞を傷つける働きもしてしまう。しかし、活性酸素自体は体内に不可欠なものであることから、いずれ生成しなければならない。だから体にはこの「細胞を傷つける」働きから守るべく抗酸化防御機構というものが備わっているけれども、それを上回る活性酸素が産生される状態もあるとのこと。

　この活性酸素の産生と抗酸化防御機構（抗酸化作用のある食物の摂取等）のバランスが崩れている状態こそが、疲労の原因でもあるのです。なーるほどー、ようやく分かったぞい。