商品レビュー、口コミの真実
「あのお店のチャーハンは美味しい」
「このお店のチャーハンは不味い」
私たちは常に、情報を求めています。有益な情報と無益な情報を、自分に必要であるかを判断し、有効的に使おうとするのです。これはとても立派な事。なんせかんせ、他人の失敗を経験の一つとして、同じ間違いを犯さないようにする予防的な側面があるのでしょう。余談ですけどイソップ童話がこの手の始まりな気がします。あ、うろ覚えなのであてにすることなく。
商品を購入する時にも、私たちは知らぬ間に情報を求めています。だってそうでしょう?すぐ壊れるだの書いてある商品を、わざわざ買うだなんて、少なくとも私は思いませぬ。
迷走する商品レビュー欄
ということで本題なわけです。
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/paid-review
Buzzfeedさんの記事です。
Amazonの商品レビュー、Googleマップの口コミといった、ユーザーに委ねられている評価を、金銭等によって買収するといった手口が蔓延しているそうな。
そもそも知らない人間の口達者な言葉なんて誰が信用するものか!と思うところもあるのですが、気になる商品やお店を知っている友人知人なんて近くにいない場合だってあるじゃあないですか。そうなると手頃に「じゃあ行ったこと、買ったことのある人の意見をあてにすればええねん」となるのは当然の流れですよね。知らないものにお金を出す、ということは意外と恐怖心…というか躊躇してしまうものです。高かれ、安かれ。ともすれば、とどのつまりネットの評判を見てしまうものですな。
じゃあググればいい…ん?
先にご紹介した記事では、直接取り引きを行うサイト(Amazonや楽天など)にてレビューを募集されているように書かれていました。
じゃあネットで検索して、レビューのプロがいないところの情報を探ればいいのでは、と思うやもしれません。が、これもまた難しいのです。なぜなら、商品を宣伝することによって、その宣伝したリンクを踏んだり、商品を購入することによって収益を得ている方々も多くいるためです。もちろん、それは悪質でもなければ今日では憧れの一つである職種…かは分かりませんけど働き方の一つでもあります。正当なやり方で商品の宣伝をする方々もいらっしゃいますし、否定には値しないでしょう。しかし、それはやはり口コミや商品レビューを請け負う人と同じく、「儲かれば、それでええ」と考える人もいるやもしれません。さすればネットで商品の情報を探す、ということも難しくなってきているのでは、とも思うのです。我ながら説明がくどい(ドヤァ
じゃあ実店舗の店員さんに…ん?
「直販サイトは危ない」、「ネット検索も危うい」ともすれば実際にお店に行って聞けばいいんだよね?いやいやいや、そうはいかんざき(古い
実店舗の店員さんだって、きっと上司から厳しいノルマを押し付けられているに違いありません。
「今月、なんぼ売った?あ~、足りないわ。」
冷たい目をし、見下すかのような嘲笑。
「もう3ヶ月もしたらさ、新卒の新入社員が入ってくるから。言ってる意味、分かるよね?」
どうすればいいのだ。これまでだって何度も耐え抜いてきたじゃあないか。確かにこの職場は恵まれているような環境ではないかもしれない。目を合わせれば売上、売上と人を馬車馬が如く働かせようとする上司。その光景を端に、我関せずと立ち去る同僚。事務所でネットサーフィンに勤しむ管理職。ここで辞めるべきだ、と脳裏をよぎった刹那、何かが私を弾き飛ばすような感覚に陥った。
「ここで諦めたら、試合終了だろ!」
はっ、と我に戻る自分に驚きを隠せぬまま、私は抵抗した。
「分かりました、これまで以上に頑張ります。」
そう、この時この瞬間から私は社畜となったのだ。会社が全て、組織の上で絶対は上司。その上司を喜ばすことこそが、平社員。私は組織の歯車となり、糧となり、さらには鬼とならねばならないのだ。
「お客様、どうされましたか?」
「あの、ネットで評判を見ても胡散臭くて…。この商品って、どうなんでしょうか。」
「こちらですね。お値段が安くて誤解されやすいですが…とても使いやすくて機能も充実した商品ですよ。」
もうね、買うが人情、買わぬが畜生。いや、むしろ買わないほうが救われるやもしれませぬ。
それでもあなたは、人のレビューを当てにすると言うのかね。
何を信じれば良いか分からない君へ
ということでですね、世知辛い世の中です(口癖
とにかく、とどのつまり商品をすすめらるとなれば、何かしらの「裏」がある場合も考えなければならないでしょう。
「あのお店のチャーハンは美味しい」
「このお店のチャーハンは不味い」
人の好みは千差万別。好きも嫌いも本人しか分からないもの。だったら自分で決めればええ。そうすればええ、自分を信じれば、ええねんで。嫌も良し、好きも良し。
だから私は、エクスペリア。不味いチャーハンを食べに行きます。