反面教師は、ここにいる

他人の失敗から学ぶ事。それが一番大事。

高齢者向け運転免許が新設するとかしないとか。論点ずれてない?

 車を買い換えようか悩んでいます。ネットで安くて魅力的な車を見つけ、それが近場であることを知り「よし、休日に見に行くぞ」と意気込むのは良いのですが、さぁ行くぞ、となった時になぜかしんみりしてしまいます。今の車に対しての思い入れが強くなっているのかもしれません。色とATが嫌いなので買い替えを…とは思っていたのですが、しかし幾度も遠出の相棒として頑張ってくれた我が愛車。その愛車と次に乗る車を見に行く、というのは少し皮肉なもんですな。

 「八百萬の神」とは良く言ったもので、大切に扱っていれば神が宿る…のかは知りませんけど、意志を持つとかそういった神話?みたいなのは意外と信用しちゃったりしてます。まぁ購入後2ヶ月で車体に傷付きましたけど。どちらかと言えば私は車から恩返しされるのではなく、復讐される側の人間ですけど。

 

 

高齢者向け運転免許の親切新設

 ここ最近は特に、高齢者の方による事故が多い気がします。

 2018年では高齢者(75歳以上)による死亡事故が全体の15%との統計が。果たして高齢者の定義を75歳以上として良いものなのか。むしろ私は65~70歳でも高齢者とまとめても良いのではないか、と一抹の疑問を持っています。データないかな。

 …と思って調べていたら、こんな記事が。

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※原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移

 まじかー。このグラフは「免許保有者10万人当たり」と揃えて各年齢層の事故件数を比較してるので、言い訳できませぬ。…と思ったのですが、そもそも高齢者になると「免許返納」制度こそあれど、「公的証明として使用するしあればあったで運転するかもだから手元に置いておこう」といった考えで≒ペーパードライバーみたいな方も多いはず。その点は考慮されているのか、おらんのか。

 本来あるべき構図を考えてみると、運転経験が少ない若年層が件数多く、年代増すごとに減っていく、というのが望ましい姿なんじゃないかな、と勝手に推測。もちろん咄嗟の反射神経とかは徐々に遅くなるかもしれないので件数こそ多くなるやもですが、「免許返納制度」の創設により事故起しかねない、運転に不安がある、といった方は自主的に(ここ重要)返納し均衡を保つことが世間としては必要な考えなのかもしれません。しかし、その現状を作っているのは少子高齢化、都市部への人工集中による地方の不活化でしょう。不活化傾向にある地方はスーパーなども撤退相次ぎ、いずれは身近ではなく遠出しなければ食材の買い出しにだって行けなくなるでしょうし。

 そう考えると、今回の「高齢者向け運転免許」というのはただただ「問題を先送りにしている」だけなのかもしれませぬ。高齢者向け免許というのが 「自動ブレーキ等安全機能を有する車だけを運転出来る免許」だったはずです。技術に頼ることは悪いことじゃあないですけども…うーん、そうなると結局、老後の蓄えが十分でなかった方のうち「公共交通機関が無いから仕方なく車使っている」とする方はどういう扱いになるのでしょうね。

 

 

私が考える、安全策

 現実的に可能であるかは分かりませんけども、以前聞いた覚えがある「どこぞの地方で防災(だったか防犯だったか)のためにタブレット的なものを貸与(だったか配布だったか)している地域」がある(ような気がする)のです。完全にうろ覚えじゃねぇか。そんな感じで家庭に一つとは言いませんけども、近隣にある住民センターなり郵便局なり交番なりにタブレットを一つ置いて、その機器を使用して必要なもの(食材や消耗品など)を注文するようにします。そしてタブレットで注文を受注するのは委託契約を締結した民間企業ないし第三セクター。国は地方交付金的な「地方への補助・助成金」にその委託契約にて生じる委託料を含め交付するようにすれば、民間企業も潤いますし、無理して車を使う状況も避けられるのではないでしょうか。

 まぁそもそもとして「家が密集する地域」でしかこの手は使えませんし、農家さんであれば距離を置いて点在するのが一般的でしょうから、そうした場合は例外として地方自治体が主導して行う市営、町営、村営バスの停留所の増設や運賃の値下げあるいは実質無償化を行うこととしてほうが良いのでは、と思いました(もちろん国としてもそのような地方行政への補助・助成金の交付に迫られるでしょうけども)。

 

 

 兎にも角にも、一部地域でのみ生じているものではないのですから、国が積極的に政策を行っていかねば、改善は難しいでしょうね。でも今のうちの手を打てば、今後も続くであろう「超高齢化社会」への備えになりますし、最初が肝心ですわ。

 (本日は無い脳みそを絞って考えました。誰か褒めて)

 

 

 

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